子供が将来どのような大人になるかは、周りの環境によって大きく影響されます。
周りにヤンチャをする友達が多ければ、ヤンチャをする事=日常・普通という認識に変わってしまう事もあります。
しかし、それ以上に影響力があるのは何と言っても親でしょう。
本日はそんな影響力の大きな保護者へ向けた情報を発信しようと思います。
親と子の仕事や勉強に取り組む姿勢
子供は成長とともに幼稚園や保育園、小学校に中学校と主な学習する環境を変化させていきます。
そこで、見て覚えた事、また家族以外との接し方などを学んでいくわけですが、1日の時間でみれば学校や幼稚園にいる時間は全体の1/3程度でしょう。
それ以外の時間に子供がいる場所といえば、ほとんどの場合は家です。
子供たちは家で家族の行動や言動、態度などを観察し、その光景が自分が生きて行く方法だと無意識に認識するのです。
それは年齢が幼ければ幼いほど、色濃く反映されます。
言葉を覚えて行くのと同じようにコピーしようとするのです。
それは本当に反抗期?
よく子供が親の言いつけに反抗して、言う事聞かないという行動から反抗期という言葉で片付けがちですが、それは本当に反抗期なのでしょうか?
子供の口から理由を聞いた事がある保護者は一体どれほどいるでしょうか。
私は昔、保護者から反抗期の相談を受けた事があります。
「子供が反抗期に入って、全くいう事を聞かない」と。
そこで、実際に子供と直接話をしてみると、子供なりに反抗する理由があったのです。
そのご家庭は自営業で、ご両親ともにお店を切り盛りされていたそうですが、子供が見る風景としてはいつも暇そうに事務所でテレビを見ているだけで、全然頑張っていない。
親は両方とも高卒なのに、俺には大学に行かせようと勉強しろ勉強しろと偉そうに命令するだけ。
点数が悪いと、自分らの事は棚に上げて「なんで悪い点数を取るの」と怒られる。
彼の言葉はこの後、1時間以上も続きました。
ボロボロと涙を流しながら。
子供に尊敬できる親なのか
結局、この子のご家庭はご両親・子供・私の4人で話し合いの場を設け、お互いの意見を伝え、両者の要望のすり合わせを行い解決することが出来ました。
親は子供を養っているとはいえ、それだけでは尊敬できる存在にはなり得ず、言いつけや命令に従う理由も希薄になる事は大いにあるのです。
この事から、子供は親の言う事を聞いて当たり前という認識を持つことは危険なので、しっかりと子供が見ている景色、子供がどのような気持ちになっているのかを汲んであげる必要があるのです。
カエルの子はカエルという"ことわざ"
ことわざの中に蛙の子は蛙という言葉があります。
これは、蛙から生まれた子供はどこまでいっても蛙であるという意味なのですが、私個人的にはこれには反対です。
確かに、数学が苦手な親から生まれた子供は数学が苦手になるという事実が遺伝の研究で発表されていますが、それはあくまでその傾向があるという程度のレベルなので、
要は育つ環境によって、その子の性格や能力はいくらでも変えられるのです。
なので、保護者は保護者で中卒だろうが高卒だろうが関係なく、子供の見本となる生き方をしていれば、子供はそれを見本に立派に成長してくれるでしょう。